ダイキネクスト誕生のストーリー④
投稿日: 投稿者:斎藤宏和
④ 第3弾Makuakeプロジェクト「FueFeel」のストーリー
おかげさまで、DaiFeelは大好評をいただき、500名以上のサポーターさまに応援をしていただきました。
できるだけ早く、サポーターさまのもとへお届けしたい!との思いで、社内では製造工程を見直し、効率よく加工できるように工夫して、プロジェクト終了後、1ヶ月と経たないうちにすべてのサポーターさまへDaiFeelをお届けすることができました。
どうなることやら・・・と心配していましたが、スタッフが一丸となり取り組んだ結果、やればできる!という自信が持てたように感じます。
さて、それでは次の新製品はどうするか。
また難問が待ち受けていました。
しかし、ここでも応援してくださったサポーターさまや、アルミ風鈴のユーザーさまの声がヒントになりました。
「山に入るとき、熊鈴だけでは不安。笛もあるといいよね」
なるほど。熊よけには、熊鈴、笛、熊よけスプレーがあるとよい、と聞いたことがあります。
「熊鈴と笛を持っていくなら、一つになっていたらとても便利!だけどそういう商品がない」という声もいただきました。
それならば、やってみよう!
できるかどうか、まったくわかりませんでしたが、熊鈴と笛の一体化に取り組むことにしました。
2025年の年明け早々、能登半島を大地震が襲いました。
本当に、大変な災害でした。11ヶ月が過ぎた今なお、避難生活を余儀なくされている方々がたくさんいらっしゃいます。
発災当時は、連日、崩れた家屋に取り残された住民を救助している映像が流れました。
その中で、「建物の中に取り残されてしまったとき、自分の居場所を音で知らせるのが有効」という話を聞きました。
「そうか。笛は、山の中で役立つだけでなく、災害時にも役立つものなんだ」ということに気づきました。
ならば、熊鈴と笛の一体化ができれば、皆さんの役に立てるかもしれないという思いが募りました。
開発に着手し始めたころのこの大災害で、より一層開発に力が入り、試作のスピードもアップしました。
数か月の試行錯誤の結果、笛が一体化した新しい熊鈴「FueFeel」が誕生しました。
この笛と一体化した鈴というのは大変珍しく、他にはない製品となりました。
現在、特許出願中です。
この製品には、私たちの「大切な人を思う気持ち」が詰まっています。
開発にあたり、心掛けていたのはこんなことです。
熊鈴や風鈴としてお使いいただいているときは、心地よい音色を感じてもらうこと。
そして、もしもの時には、誰でも簡単に吹けて、大きな音が出ること。
また、一体化することで、便利さを体験していただけること。
お使いいただく方に喜んでいただくのはもちろんのこと、「大切な人に贈りたい」と思っていただける製品づくりを目指しました。
すでにDaiFeelをお持ちの方々には、長くご愛用いただきたいという思いを込めて、部品交換のメニューもご用意しました。
新しいものを購入していただかなくても、部品を交換するだけで、DaiFeelがFueFeelにバージョンアップします。
すべて自社内で手作り生産をしているからこそ、できることがあります。
ぜひお手に取って、使いやすさ、癒しの音色、笛の吹きやすさを体験してみてください。
何の変哲もない小さな町工場のチャレンジは、まだまだこれからも続きます。
温かく見守っていただけるとありがたいです。
どうぞよろしくお願いします。